月桂樹の葉gift
寄贈して頂いたマージナルプリンス作品を展示しています。
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れおしゅとしるふぇ
「レオシュー!おーい!」
大声で人の名を呼ぶあいつ。
「大声で呼ぶな。」
振り返って抗議をすれば何故だか嬉しそうな顔をされる。
「ごめんごめん。レオシュの姿が見えたからつい。」
「で、何か用なのか?」
「そういうわけじゃないけど、愛しい恋人の姿が見えたら声をかけたくなるのは当然だろ?」
「誰と誰が、いつ!恋人同士になった」
「俺とレオシュが。忘れもしないあの、俺の告白に応えてくれた日。」
「記憶にないな。」
「つれないなー。夜はあんなに激しく求めてくれたのに。」
ニヤリと笑うシルフェ。
何故か背筋がゾクリとした。
「忘れてるわけないよね?俺のテクニックに翻弄されて甘い声で鳴いてくれたこと。」
「!?」
「可愛かったなー。あのときのレオシュ。潤んだ瞳で見つめてきちんと俺の名前も呼んで。まあ、泣かせたのは悪かったと思うけど。」
「っ黙れ!」
力づくでも黙らせてやる―
そう思ってシルフェの首筋にナイフを突きつけた。
「怖いなぁ。ダメだよ、そんな物騒なものを簡単に取り出したりしちゃ。」
そう言ってナイフを俺から取り上げるこいつは一体ナニモノなのか。
そこで初めて俺はこいつのことを何一つ知らないということに気がついた。
「お前、何者だ」
「嬉しいな。初めて俺のこと聞いてくれたね。少しは興味持ってくれた?」
本気で嬉しそうに聞いてくるシルフェに少し悔しくなってきた。
「別に・・・。」
「俺はねー一応軍人の家系だったりするんだよ。」
「一応?」
「養子なんだよ。子供が出来なかったから施設で俺をもらったらしいよ。あんまり自分では覚えてないけど。
んで、俺を育ててくれたわけなんだけど、俺のいた国は戦争とかやらなくなったんだ。もう軍人は必要ない。
強く逞しく成長した俺を持て余した両親はとりあえずこの学院に入れることにしたってわけ。」
「そう、か。」
聞いてみればこの学院ではよくある話。
特別なことはない。なのに、どこか妙な感じがする。
「何故、笑っていられるんだ?」
「ん?」
「捨てられたも同然だろう。」
「違うよ。もし本当に捨てるんだったら施設に戻すこともできたし。」
「だが、学院を卒業したとき帰れると思っていたところがなくなっている可能性もある。」
「そうなっていたとしても両親は俺をここまで育ててくれた。恩義を感じることはあっても恨むことはないよ。」
「・・・お前は強いな。」
「まあね。だからレオシュ。もしも卒業後行くところがなければ俺についてきて。退屈はさせないよ。」
思わず頷きそうになった自分に驚き、慌てて曖昧な答えを返す。
「考えておく。」
「うん。考えておいて。卒業までにもっと強くなってたとえレオシュが嫌がっても連れて行けるようになるから。」
満面の笑みでさらりと言われた。
俺の意思は聞かないつもりか?
まあ、どちらにしろノーという答えは初めからないのだろうな。
「レオシュ、もっと俺を求めて。俺がいないと生きていけないくらい俺を好きになって。」
「なるかバカ。」
なってたまるか。今でさえこんなに・・・。
「ねえ、今夜レオシュの部屋行っていい?」
「・・・勝手にしろ。」
「サンキュ。」
END
■管理人からのお礼
前作『アルファルド/シュヌーシア』で、
「俺の恋人になって。」と言うシルフェ君に「イエス」と答えたレオシュ。
今作は、その後の二人を描いて下さった作品です。
仲良し度が相当進みました!
レオシュが、あのレオシュが、かなりSなシルフェ君のおかげで、
とんでもなくカワイイことになってます!
今作では新たに、シハル姉さんのオリジナルキャラ、
シルフェ君の詳細設定が公開されました。
軍人の家系出身という、まさにピッタリなお家柄です。
シルフェの首筋にナイフを突きつけるシーンが個人的に好きでした。
凶器を見せられても「ダメだよ」とナイフを取り上げることのできるシルフェ君は、
とても懐の広い、Sキャラなんだと思います。
シルフェ君に「俺についてきて」と言われて、
思わず頷きそうになったけど(←ココ重要)
最終的に「考えておく。」と返したレオシュのツンデレっぷりも素敵でした。
レオシュもシルフェ君も、互いに辛い過去を背負っていましたが、
大切な人ができ、二人とも幸せになって良かったです。
素敵な作品をありがとうございました!
大声で人の名を呼ぶあいつ。
「大声で呼ぶな。」
振り返って抗議をすれば何故だか嬉しそうな顔をされる。
「ごめんごめん。レオシュの姿が見えたからつい。」
「で、何か用なのか?」
「そういうわけじゃないけど、愛しい恋人の姿が見えたら声をかけたくなるのは当然だろ?」
「誰と誰が、いつ!恋人同士になった」
「俺とレオシュが。忘れもしないあの、俺の告白に応えてくれた日。」
「記憶にないな。」
「つれないなー。夜はあんなに激しく求めてくれたのに。」
ニヤリと笑うシルフェ。
何故か背筋がゾクリとした。
「忘れてるわけないよね?俺のテクニックに翻弄されて甘い声で鳴いてくれたこと。」
「!?」
「可愛かったなー。あのときのレオシュ。潤んだ瞳で見つめてきちんと俺の名前も呼んで。まあ、泣かせたのは悪かったと思うけど。」
「っ黙れ!」
力づくでも黙らせてやる―
そう思ってシルフェの首筋にナイフを突きつけた。
「怖いなぁ。ダメだよ、そんな物騒なものを簡単に取り出したりしちゃ。」
そう言ってナイフを俺から取り上げるこいつは一体ナニモノなのか。
そこで初めて俺はこいつのことを何一つ知らないということに気がついた。
「お前、何者だ」
「嬉しいな。初めて俺のこと聞いてくれたね。少しは興味持ってくれた?」
本気で嬉しそうに聞いてくるシルフェに少し悔しくなってきた。
「別に・・・。」
「俺はねー一応軍人の家系だったりするんだよ。」
「一応?」
「養子なんだよ。子供が出来なかったから施設で俺をもらったらしいよ。あんまり自分では覚えてないけど。
んで、俺を育ててくれたわけなんだけど、俺のいた国は戦争とかやらなくなったんだ。もう軍人は必要ない。
強く逞しく成長した俺を持て余した両親はとりあえずこの学院に入れることにしたってわけ。」
「そう、か。」
聞いてみればこの学院ではよくある話。
特別なことはない。なのに、どこか妙な感じがする。
「何故、笑っていられるんだ?」
「ん?」
「捨てられたも同然だろう。」
「違うよ。もし本当に捨てるんだったら施設に戻すこともできたし。」
「だが、学院を卒業したとき帰れると思っていたところがなくなっている可能性もある。」
「そうなっていたとしても両親は俺をここまで育ててくれた。恩義を感じることはあっても恨むことはないよ。」
「・・・お前は強いな。」
「まあね。だからレオシュ。もしも卒業後行くところがなければ俺についてきて。退屈はさせないよ。」
思わず頷きそうになった自分に驚き、慌てて曖昧な答えを返す。
「考えておく。」
「うん。考えておいて。卒業までにもっと強くなってたとえレオシュが嫌がっても連れて行けるようになるから。」
満面の笑みでさらりと言われた。
俺の意思は聞かないつもりか?
まあ、どちらにしろノーという答えは初めからないのだろうな。
「レオシュ、もっと俺を求めて。俺がいないと生きていけないくらい俺を好きになって。」
「なるかバカ。」
なってたまるか。今でさえこんなに・・・。
「ねえ、今夜レオシュの部屋行っていい?」
「・・・勝手にしろ。」
「サンキュ。」
END
■管理人からのお礼
前作『アルファルド/シュヌーシア』で、
「俺の恋人になって。」と言うシルフェ君に「イエス」と答えたレオシュ。
今作は、その後の二人を描いて下さった作品です。
仲良し度が相当進みました!
レオシュが、あのレオシュが、かなりSなシルフェ君のおかげで、
とんでもなくカワイイことになってます!
今作では新たに、シハル姉さんのオリジナルキャラ、
シルフェ君の詳細設定が公開されました。
軍人の家系出身という、まさにピッタリなお家柄です。
シルフェの首筋にナイフを突きつけるシーンが個人的に好きでした。
凶器を見せられても「ダメだよ」とナイフを取り上げることのできるシルフェ君は、
とても懐の広い、Sキャラなんだと思います。
シルフェ君に「俺についてきて」と言われて、
思わず頷きそうになったけど(←ココ重要)
最終的に「考えておく。」と返したレオシュのツンデレっぷりも素敵でした。
レオシュもシルフェ君も、互いに辛い過去を背負っていましたが、
大切な人ができ、二人とも幸せになって良かったです。
素敵な作品をありがとうございました!
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HN:
呉羽
性別:
非公開